Sapporo USA社がStone Brewingを買収!!

 

2022年6月24日驚きのニュースが発表されました。

「Sapporo USA社がサンディエゴのブルワリーStone Brewing社を買収」

世界中のクラフトビールファンにとっては衝撃的なニュースでした…!今回はこのニュースについて、まとめていきます。

 

Stone Brewingとは

クラフトビールファンに知らない人はいないほどの超有名ブルワリーです。しっかりとした苦みが楽しめるロックなビールが世界中から愛されています。Brewers Associationによると、Stoneはアメリカの中で9番目に大きなクラフトビールの製造会社だったということなので、名実ともにアメリカを代表するクラフトビールブルワリーの一つだったといえそうです。

中でもStone IPAアメリカにおけるIPAの草分け的な存在であり、アメリカのクラフトビール市場にとってかなり大きな存在なのです。

Stone Brewing

創業:1996年

創業者:Greg Koch / Steve Wagner

所在地:カリフォルニア州エスコンディード

醸造所所在地:カリフォルニア州エスコンディード、バージニア州リッチモンド

 

ニュースの概要

Sapporo USA社がStone Brewingの全株式を1億6800万ドル、日本円で約220億円で取得すると発表しました。時期は2022年8月の予定とのこと。

今後SapporoはStoneブランドのビールの販売と、Stoneの醸造所2か所でのサッポロビールの製造により、米国内での事業拡大を狙うとのこと。

アメリカにおいてアジアビールブランド最大規模であるSapporoの強固な基盤と、Stoneの知名度や先進的なクラフトビールの銘柄を掛け合わせることでアメリカ国内での事業成長につなげたいとしています。

 

クラフトビールファンの反応

えー!びっくり!まじか…!といった驚きの声が多数を占めていました。皆さん突然のことに衝撃を隠せませんでしたね。よく見てみると賛否両論ありそうです。

 

クラフトビールと呼べるのか問題

わりとここが大事なポイント。クラフトビール先進国ともいえるアメリカにおいて、クラフトビールの定義は次のようになっています。(Brewers Associationより、2022年)

  • Small(小規模)
  • Independent(独立している)
  • Brewer(TTBの醸造許可を持っていてビールを醸造している)

今回の買収により、Stoneのブランドがなくなるわけではないですが、上記のSmallやIndependentではなくなってしまうのです。

カリフォルニア州、特にサンディエゴはクラフトビールの聖地とも呼ばれる地域ですが、そこを代表するブルワリーのビールがもうクラフトビールとは呼べなくなってしまうということになります。この点でかなりショックの声が大きかったように思います。

 

まとめ

確かに厳密にいえばStoneのビールはもうクラフトビールとは呼べなくなってしまいますし、それは悲しいことです。ただ、私はStoneのビールの味やコンセプトが変わらなければそれでいいと、一消費者として思います。日本でも飲みやすくなるなら最高ですが、どうなるのでしょう。

今後どうなるのか、引き続き見ていきたい所存です。

 

それにしてもクラフトビールって何なんだろうな。。

これは本当にいつまでも難しい問題です。

 

以上、一消費者のまとめでした。